ルネ・デカルト

本題に入る前に、「困難は分割せよ」を提唱したルネ・デカルト について説明する。

デカルトはフランスの哲学者であり、数学者でもある。膨大な読書と世界の放浪のあと、 「ものごとを疑う理性」によって真理の探求を決意した「近代哲学の父」と呼ばれる人物。

「我思う故に我あり」

おそらく哲学にあまり興味がない人も、この言葉には見に覚えがあるのではないか。 この「我思う故に我あり」は、「自分が考えているということは、自分が存在しているのだ」という 簡単な内容のものではない。

「この世で最も確かなこと」は、なんだろう?
「この世で最も疑う余地のないこと」は、なんだろう?
これをデカルトは考えた。

(省略)

デカルトは、すべてを疑った。
疑って、疑って、疑い続け、それでも正しいといえるものは何かを根気強く考え続けた。 そしてある日、天啓のような考えがひらめく。

「我々が認識するものは、すべて嘘かもしれない。でも、それを疑い続けているものがいるということだけは真である」と。

飲茶『哲学的な何か、あと科学とか』より引用

デカルトが見出した「決して疑えない絶対的な真実」とは

上記の引用の通り、「疑っている」ことを疑ったとしても、やはり「疑っている存在がいる」ということは真なのだ。 これが「我思う故に我あり」の本質であり、デカルトはこの言葉を哲学の第一原理に据えたのである。

デカルト名言集

良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである

真理を探究するのであれば、人生において一度は、あらゆる物事をできる限り深く疑ってみる必要がある

秀でたる知性を有するだけでは十分ではない。

大切なのは、それをうまく活用することである

世界ではなく、自分自身を征服せよ

デカルト名言まとめ(日本語、英語)より引用。

「困難は分割せよ」の語源

デカルトはたった一人の力ですべての学問を「再構築」しようとした

デカルトは哲学者だが、「本を読むだけでは本当の勉強はできない。」と考え、世界をフィールドワークしつつ、 実体験で学べるものを学ぼうとした人物でした。そして当時あった学問をすべて制覇したあとで、そのいっさいを白紙にして たった一人の力で全ての学問を「再構築」しようとした。

「正しく理詰めで真理を探求する」ための4つの方法

そのデカルトが学問を再構築する際に、「正しく理詰めで真理を探求する方法」を編み出した。

  • 明証 - 「明らかに真であると認めない限りは、いかなるものを真として受け入れない」
  • 総合 - 「私の思想を順序に従って導く」
  • 枚挙 - 「何も見落としていないと確信できるほど完全に数え上げることと、全体に渡って目を通すこと」
  • 分割 - 「取り組む難しい問題のそれぞれを、できる限り多くの、しかもそれを最もうまく解くために要求されるだけの数の小さなパーツに分割すること」

これが、「困難を分割せよ」の語源である。

難しい目標を最初から辿るのではなく、自分がうまく解けるだけの小さな目標(サブゴール)に分割して行うことで、 どんなに途方もない難しい目標でも辿り着ける。

プログラミングにおける「困難を分割せよ」

プログラミングにおいて、最初から完璧なプログラムを書くのは不可能に近いでしょう。 そもそも人間は完璧じゃないし、人間がプログラムを作るから「バグ」が生まれる。

しかし、プログラミングには「テスト」がある。 最初から完璧なプログラムを書こうとするのではなく、小さなテストを一つ一つ書きながらプログラムを構築していくことは、 まぎれもない「困難の分割」に値する。それがテスト駆動開発だ。

まとめ

テスト駆動開発しようぜ!

………雑すぎたかな?